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大会の流れ
 大会では学生が企画、設計、製作したフォーミュラスタイルの小型レーシングカーを持ち寄り、車の走行性能だけではなく車両コンセプト、設計、コスト計算などものづくりの総合力を競います。
 審査は、車検、静的審査(コスト、デザイン、プレゼンテーション)、動的検査(アクセラレーション、スキッドパッド、オートクロス、エディランス、燃費効率)の結果、計1000点満点で順位を決定します。これらトータルで優れたチームが優勝を手にします。
​車検   
車両の安全・設計要件の適合
 走行に適しているか厳しいチェックを受けます。検査をするスタッフの方は、自動車メーカーの方や、過去に学生としてフォーミュラに出場したボランティアスタッフです。車検を通過しなければ、動的審査は受けらない為、チームにとっては最初のハードルになります。
ドライバーの5秒脱出
万が一事故を起こした場合、素早い脱出が求められます。そのためドライバーは5秒でマシンから脱出するテストを受けます。これは日々の反復練習が必要です。ドライバーは運転テクニックだけでなく、俊敏な動きも求められます。​
ブレーキテスト
車の走る、曲がる、止まる、の止まる性能を確認する重要なテストです。チェッカーが旗を振ったらスタート。そしてブレーキ(万が一のために消火器を持ったスタッフが近くにいます。)四輪が同時ロックされることが合格条件になります。
騒音テスト
アクセルを踏み込み、騒音試験を行います。所定の条件で排気音110dB以下となっています。私たちの日常生活で、おおよそ100dBの音は「電車通過時のガード下」の音です。騒音の種類では、非常にやかましい部類に入ります。
チルトテーブルテスト
車体を45度に傾け、燃料の漏れを確認。続けて60度に傾けて横転をしないかを確認します。燃料が漏れていたら、走行時に火災の原因に繋がるので厳しくチェックされます。60度の傾斜では走行中、カーブでドライバーが車から振り落とされてしまうことが無いかの確認です。
​静的審査   
コスト
フォーミュラカー製作にどれぐらいのコストがかかっているのかの審査を受けます。審査員が学生に口頭で尋ねながら進みます。細かいパーツまでしっかりと理解をしていないと、審査員にうまく伝えることはできません。高価な部品を使うことがすべてでは無く、部品ひとつひとつにも選択が必要です。
プレゼンテーション
プレゼンテーションは、「審査のコンセプトに沿い、製造会社の役員に設計上の優れていることを確信させ、製造依頼を受けて頂けるように」という仮想のシチュエーションのもとで行われます。エンジニアとして活躍するためには、ただ製作するだけではなく、プレゼンテーション能力も問われてきます。
デザイン(設計)
事前に提出した設計資料と車両をもとに、どのような技術を採用し、どのような工夫をしているか、またその採用した技術が市場性のある妥当なものかを評価されます。いかに他のチームと違う優れたフォーミュラカーを設計するのか、そのセンスが問われます。
​動的審査   
アクセラレーション
アクセラ コース図.PNG.png
・0-75m加速。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行可能。ベストタイムを競う。
スキッドパッド
スキパ コース図.PNG.png
・8の字コースによるコーナリング性能評価。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行可能。タイムを競う。
​オートクロス
オートクロス コース図.PNG.png
・直線・ターン・スラローム・シケインなどによる約800mのコースを2周走行する。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行可能。ベストタイムを競う。エンデュランスは、このオートクロスの早いチーム順に走行する。
エンデュランス
エンデュランス コース図.PNG.png
・直線・ターン・スラローム・シケインなどによる周回路を約20km走行​する。走行時間によって車の全体性能と信頼性を評価する。
​効率
エンデュランス走行時の燃料・電力消費量を評価します。
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